古着物を未来へつなぐ循環プロジェクト「engimono」。環境・福祉・文化を結ぶ新しい社会モデルを燕市から発信。

イベント売り上げ10万円|作業所スタッフが語る「変わる日常」

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。

私たちの活動の核となるのは、着物リメイクを通じて生まれる「対話」と「自信」です。着物をほどき、生地を整え、製品にする。その一つひとつのプロセスが、福祉作業所で働く方々の日常にどんな変化をもたらしているのか。

今回は、現場の支援員さんから届いたリアルなエピソードをご紹介します。

障がい福祉の現場に生まれた「一緒に考える」という対話

engimonoの作業は、ほどき、端切り、アイロン、検品、梱包といった工程に分かれています。作業所では、利用者さん一人ひとりの得意なことやペースに合わせて役割を担っていただいています。

解き作業中は生地や柄についての会話も弾み「これはどんな方が着ていたのかな?」「この柄はあの人に似あいそう」など、とても楽しそうです。

でも「着物をほどく」作業では、生地の織り方や状態によって、マニュアル通りにはいかないこともあります。そんな時、スタッフは答えをすぐに教えるのではなく、利用者さんと一緒に考えます。

「どこから始めると、きれいに解けそうかな?」

一緒にほどきやすい場所を探し、知恵を出し合う──。そんな共同作業の時間は、日々の信頼関係を深めています。

今では作業が終わると、「今日は〇〇まで進んだよ!」「次はこれをやるんだ!」と、スタッフに誇らしげに報告してくれる利用者さんがとても増えました。

自分の仕事が、誰かの喜びになる

engimonoの活動を通じて、利用者さんの仕事に対する意識も劇的に変化しました。

以前は少し苦手だった「端切り」の作業も、自分たちが仕上げた生地がイベント等でたくさんの方の手に渡っていく様子を見ることで、「糸を丁寧に切り揃えよう」という強いこだわりが生まれました。その結果、仕上がりの完成度は格段に高まっています。

また、「次はいつ販売会があるの?」「私たちが仕上げた生地は、どんなものに生まれ変わるの?」「服になるのかしら?それとも雑貨かしら?」「リメイクされたものを見てみたい!」と、自ら進んで次に向けた意欲や興味を持ってくださる方も増えています。

自分たちの仕事が社会とまっすぐつながっていることを実感することで、働くことへのモチベーションが大きく芽生えているのです。

数字の裏側にある「誇り」

無印良品でのイベントで【10万円】という成果を上げることができたのは、こうした皆さんの丁寧な仕事の積み重ねがあったからこそです。

  • 一緒に考えるプロセス: 「ほどき」を通じて生まれた対話が、作業所を明るくしていること。
  • 社会とのつながり: 自分の仕事の先にあるお客様の存在が、技術と意識を向上させていること。

私たちは、単にリメイク品を作っているだけではありません。作業所の皆さんが胸を張って働ける「場所」を、一緒に育てています。

一枚の着物をほどく小さな一歩が、誰かの「やってみたい」を広げ、自信を育てる。これからも、ここ燕市から、働く喜びと伝統の美しさを世界へつなぎ続けていきます。

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