古着物を未来へつなぐ循環プロジェクト「engimono」。環境・福祉・文化を結ぶ新しい社会モデルを燕市から発信。

着物1枚を焼却すると、どれだけCO₂が出るのか|環境負荷を「見える化」する

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。

「タンスに眠る着物を捨てざるを得ない」。そんなとき、多くの人は「もったいない」という罪悪感を抱きます。でも、その「もったいない」の正体は、実は単なる感情論だけではありません。

今回は、着物を廃棄(焼却)したときに発生する環境負荷、特に「CO₂排出量」に注目してみたいと思います。数値として「見える化」することで、私たち一人ひとりができる小さな一歩の意味が見えてきます。

1. 焼却で発生するCO₂を計算してみる

衣服を焼却処分する場合、その素材によって発生するCO₂の量は異なります。一般的な着物1枚(約1kgと想定)を焼却した際に排出されるCO₂の概算値を見てみましょう。

  • ポリエステル(化学繊維): 約2.3kg 〜 2.5kg
    • 石油由来のポリエステルは、焼却すると非常に多くのCO₂を排出します。
  • シルク・綿(天然素材): 約1.0kg 〜 1.5kg
    • 天然素材はポリエステルよりは排出量が少ないものの、それでも燃やすことで発生する環境負荷は無視できません。

※数値は一般的な衣服焼却時の排出係数を参考にした概算です。

2. 「ただ捨てる」ことのコスト

着物を1枚捨てるたびに、私たちはこれだけのCO₂を大気中に放出していることになります。

もし、年間で何百、何千という着物が集積場で焼却されているとしたら──。その積み重なる環境負荷は、個人の家庭では想像しきれないほどの規模になります。

「着物が売れないから仕方なく廃棄する」という今の市場構造は、裏を返せば、「環境へのコストを地球に押し付けている状態」とも言えるのではないでしょうか。

3. engimonoが目指す「ゴミの減量化」

私たちのミッションは、この「廃棄の連鎖」を断ち切ることです。

  • 素材としての再循環: 着物を「燃えるゴミ」から「貴重な生地資源」へ。
  • 焼却回避の貢献: 1枚の着物をほどいて再利用することは、焼却によるCO₂排出をそのまま削減することに直結します。

私たちは、着物をリメイク生地として販売することで、これまで廃棄されていた着物に新しい役割を与えています。これは、単なるアップサイクルという趣味の活動にとどまらず、地域から実践できる「CO₂削減への具体的なアクション」なのです。

最後に

「タンスの着物を整理したい」。そう思ったとき、ぜひ思い出してください。その1枚をリサイクルやリメイクに回すことは、地球温暖化を食い止めるための、とても具体的で誠実な選択です。

着物を捨てるのではなく、活かす。

そんな小さな選択の積み重ねが、未来の環境を少しずつ変えていくと信じています。

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