みなさん、こんにちは。前回は「年間どれほどの着物が廃棄されているか」という、少し胸の痛む現状についてお話ししました。
「そんなに着物が捨てられているなら、買取業者に売ればいいのでは?」
そう思われる方も多いかもしれません。実際、着物買取のチラシや広告はよく見かけますよね。しかし、いざ相談してみると「値段がつかない」「引き取りを断られた」という経験をされた方は少なくないはずです。
あれほど高価で大切だったはずの着物に、なぜ価値が残らないのか。今回は、着物買取市場が抱える構造的な問題について整理してみたいと思います。
着物の買取価格が驚くほど低い、あるいは値がつかないのには、大きく分けて3つの理由があります。
現場でよくお会いするのは、ご自身が大切にされてきた着物をご高齢を機に手放そうとされている方々です。「これだけ良い着物なのに、どうしてこんなに安いの?」という悲痛な声は、決して珍しいことではありません。
しかし一方で、業者側にも「在庫として抱えても、次に売れる見込みがない」という切実な事情があります。双方が「価値あるもの」だと分かっていても、既存の市場という仕組みの中では、その価値がどうしても消滅してしまうのです。
この「買取市場の構造的な限界」に直面したとき、多くの着物はそのまま廃棄の道へと進みます。 けれど、本当にその着物たちは「価値がないもの」なのでしょうか。
私たちは、そうは思いません。





そこで engimono が提案するのが、この二つに続く「第三の選択肢」です。売却して現金化することを目指すのではなく、その生地が持つ「素材としての可能性」や「歴史」を別の形に変えて、現代の暮らしの中に循環させていくこと。
私たちは、着物を単なる「衣類」として売るのではなく、手仕事の素材として「補完」します。市場価値という枠組みからこぼれ落ちてしまった着物たちを、もう一度、新しい価値あるものへと繋いでいきたいと考えています。
タンスに眠る着物に、もう一度「新しい物語」を。
「売れないから仕方ない」と諦めてしまう前に、一度、私たちの活動を通じて何ができるか、一緒に考えてみませんか?
株式会社 創明工芸
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