古着物を未来へつなぐ循環プロジェクト「engimono」。環境・福祉・文化を結ぶ新しい社会モデルを燕市から発信。

再生生地ができるまで

古着物が生まれ変わるまでの工程

1. 受け入れ

市民の皆さま、企業、家財整理業者などから寄せられた古着物を受け入れます。 一点ずつ広げ、状態・素材・種類(訪問着、小紋、振袖、帯など)を確認し、 「捨てられるもの」から「循環する資源」へと変わる最初のステップです。

2. 検品・選別(着物鑑定を含む)

受け入れた着物を丁寧に広げ、汚れ・破れ・シミ・カビ・虫食いなどを確認します。 同時に、専門スタッフによる 着物鑑定 を行い、以下を見極めます。

  • 伝統織物(大島紬・結城紬・西陣織・琉球絣など)かどうか
  • 量産品・化繊着物かどうか
  • リメイクに適した素材かどうか

鑑定結果をもとに、

  • 高品質リメイク素材
  • 一般リメイク素材
  • 部分活用素材
  • 再生困難素材 へと分類し、着物一枚一枚の価値を最大限に活かす準備を整えます。

3. 洗濯・乾燥

長期間保管されていた着物には、匂いやホコリ、目に見えない汚れが残っています。 専用の洗浄機やウェットクリーニング技術を用い、生地を傷めないように丁寧に洗浄。 その後、形を崩さないよう配慮しながら乾燥させ、清潔で扱いやすい状態に整えます。

古着物の洗浄は、着物の生地を傷めないように弊社で開発した「てあらい機はごろも」で洗浄します。

4. ほどき作業

洗い上がった着物を、一針一針、手作業でほどいていきます。 縫い目を丁寧に解き、反物に近い「一枚の布」へ戻すことで、 リメイクに適したフラットな素材として再生されます。 この工程は福祉作業所の利用者さんが担うことも多く、 集中力と丁寧さが活きる大切な役割です。

5. シワのばし

ほどいた生地には、長年の折り目や縫い跡が残っています。 アイロンや専用プレス機を使い、温度や力加減に気を配りながらシワを丁寧に伸ばします。 この工程で、生地本来の柄の美しさや色の深みが再び鮮やかに立ち上がります。

6. たたみ加工

シワを伸ばした生地を、保管や出荷に適したサイズ・形に整えながら丁寧にたたみます。 リメイク作家や企業が扱いやすいよう、

  • 大きさ
  • 向き
  • 柄の見え方 などにも配慮し、素材としての使いやすさを高めます。

7. 検品・包装

最終チェックとして、キズ・汚れ・ほつれなどがないかを再度確認します。 問題のないものだけを、用途や種類ごとに分けて包装し、 柄や素材の情報をラベリングして、受け取る側が一目で把握できるようにします。

8. 出荷

整えられたリメイク用生地は、

  • 着物リメイク作家
  • アパレルブランド
  • クリエイター
  • 企業・団体 などへ届けられ、新たな製品へと生まれ変わります。

羽織、バッグ、小物、インテリア、アート作品など、 古着物はここから再び「誰かの日常」へ戻り、未来へと受け継がれていきます。